プログラムについて

奈良女みかさプログラムの全体像をご紹介するとともに、
学長と機構長からのメッセージをお届けします。

奈良女みかさプログラムについて

これまでに整備した研究環境を基盤に、女性研究者のライフコースの歩みに沿った総合的な支援を通じて、研究力向上を図り、女性管理職・上位職の育成・輩出を推進します。
さらに、このプログラムを通じて、高い女性教員比率の達成、外部資金(科研費等)の獲得数・額の向上、研究業績(論文数、論文引用数等)の飛躍的向上をめざします。
奈良女みかさプログラムについて

本事業の5つの特徴

  • Feature1
    段階的にPIへの道を
    示すことにより、
    意欲ある若手研究者の
    採用促進
  • Feature2
    トップレベル
    女性研究者の
    大型外部資金獲得支援
  • Feature3
    大型共同研究を
    統括
    できる
    女性リーダーの育成
  • Feature4
    前倒し昇任を含む、
    意欲と能力のある
    女性教員の
    積極的な上位職、
    管理職への登用支援
  • Feature5
    女性研究者コミュニティ
    「みかさカフェ」
    による
    ネットワーク構築と
    ロールモデルの提示

本学のこれまでの取組と課題

若手女性の研究力向上
  • 女性研究者養成システム改革加速

    2010年度〜2014年度
    A 評価
    目的:優れた理工系女性研究者の採用・昇任推進
    取組:メンター制度、スキルアップ支援
ダイバーシティ研究環境の整備
  • 女性研究者支援モデル育成

    2006年度〜2008年度
    A 評価
    目的:研究と家庭生活の両立の環境整備
    取組:ならっこネット、教育研究支援員、WLB支援相談室
  • ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

    2019年度〜2024年度(右は中間評価)
    A 評価
    目的:研究環境の一層の充実、地域の大学・企業との情報共有
    取組:「訪問型」病児・病後児保育支援、関西圏ネットワーク構築

中期目標・中間計画などに掲げた行動計画と取り組み方針

第4期中期目標・中期計画
女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画
一般事業主行動計画達成のための奈良女子大学の取組方針
本事業6年目の目標値

学長と機構長からのメッセージ

  • 高田 将志
    奈良女子大学 学長
    高田 将志
    本学は、基本理念の第1に「男女共同参画社会をリードする人材の育成」を掲げ、2005年11 月に男女共同参画推進室を設置しました。そして2006~2008年度に実施した「女性研究者支援モデル育成」事業を契機に、子育て支援を行う独自システム「ならっこネット」やライフイベントに応じた教員への「教育研究支援員制度」、「ワークライフバランス支援相談室」などを立ち上げ、研究と家庭生活を両立するための環境整備を進めてきました。また、現在(2019~2024 度)実施中の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ (牽引型)」では、「訪問型」病児・病後児保育システムや「関西圏女子大学発・産学連携ダイバーシティ推進ネットワーク」を立ち上げ、 地域の大学・企業のダイバーシティ研究環境の推進を牽引して参りました。
    一方、2010~2014年度に実施した「女性研究者養成システム改革加速」 事業を端緒としては、理工系女性研究者の採用・昇任促進を行い女性の登用を進めてきました。本事業では、このような取組を更に進め、「大学院生→若手・中堅研究者→上位職・管理職」の歩みに沿った、「総合的な女性研究者のキャリア形成をサポートするプログラム(みかさプログラム)」を実施し、女性リーダー育成拠点としての役割を担うことを目標としています。関係者の皆様におかれましては、本事業の取組が効果的に実行され、女性リーダー育成拠点としての役割を十二分に果たせるよう、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
  • 星野 聡子
    奈良女子大学 学長補佐(男女共同参画)、男女共同参画推進機構長
    星野 聡子
    日本のジェンダーギャップ指数は依然として低迷しており、G7(主要7カ国)では最下位に位置しています。この現状を踏まえ、奈良女子大学は、本学の基本理念に基づき、将来的にジェンダーギャップのない「fifty-fifty」な大学環境の実現を目指し、女性教員比率の高い数値目標を掲げて全学で取り組みます。そして、女性リーダー育成拠点としての役割を担い、全国の大学に先駆けて男女共同参画社会・共生社会をリードし、牽引力のある女性リーダーを育成して社会全体に貢献していきます。
    本事業では、女性研究者がワークライフバランスを保ちながらキャリアを積む姿を、奈良女子大学から望む三笠山(若草山)の三つの山を、一歩一歩着実に登っていく過程に重ね合わせ、大学院生から若手・中堅研究者、そして上位職・管理職へと続くライフコースに沿った「みかさプログラム」により支援します。上位職・管理職登用や研究力の向上加速、そして研究者となる若手の裾野拡大を見据え、女性研究者がその能力を最大限に発揮し、成長することを力強く後押しする総合的なプログラムを展開し、研究力のある真の女性リーダーを育成するための環境をさらに醸成していきます。