奈良女子大学 学長補佐(男女共同参画)、男女共同参画推進機構長
星野 聡子
日本のジェンダーギャップ指数は依然として低迷しており、G7(主要7カ国)では最下位に位置しています。この現状を踏まえ、奈良女子大学は、本学の基本理念に基づき、将来的にジェンダーギャップのない「fifty-fifty」な大学環境の実現を目指し、女性教員比率の高い数値目標を掲げて全学で取り組みます。そして、女性リーダー育成拠点としての役割を担い、全国の大学に先駆けて男女共同参画社会・共生社会をリードし、牽引力のある女性リーダーを育成して社会全体に貢献していきます。
本事業では、女性研究者がワークライフバランスを保ちながらキャリアを積む姿を、奈良女子大学から望む三笠山(若草山)の三つの山を、一歩一歩着実に登っていく過程に重ね合わせ、大学院生から若手・中堅研究者、そして上位職・管理職へと続くライフコースに沿った「みかさプログラム」により支援します。上位職・管理職登用や研究力の向上加速、そして研究者となる若手の裾野拡大を見据え、女性研究者がその能力を最大限に発揮し、成長することを力強く後押しする総合的なプログラムを展開し、研究力のある真の女性リーダーを育成するための環境をさらに醸成していきます。